みなさま、こんにちは。管理栄養士の岡田です。
母乳育児期間中は乳頭が傷ついたり、赤ちゃんに吸われると痛みを感じたり、さまざまなトラブルが生じるものです。母乳に関するトラブルの1つに、「乳腺炎」があります。
乳腺炎とは、何らかの原因で乳房に起こる炎症のことです。いつでも起こり得るものですがほとんどの場合、母乳育児期間中に起こります。

主な原因

◆母乳の流れが悪かったり、飲み残しが溜まるなどして、乳管に母乳が詰まる。

◆歯が生えた赤ちゃんが授乳の際に乳首を噛んだり、その歯に擦れるなどして傷ができ、そこから入った細菌(黄色ブドウ球菌)に感染する。

主な症状

◆乳房に炎症が起きる
◆患部が赤くなる
◆しこりができる
◆患部を触ると痛みがある
◆授乳中、患部に痛みがある
◆全身の発熱、悪寒

 

原因、症状ともに皆が同じではなく、個人差がありますが、上記のようなものが多いようです。
初期のまだ炎症が軽い内は、授乳をすることで症状を軽減できる場合もある一方、乳腺に溜まった膿を出すために、切開手術が必要なほど重症化してしまうこともあります。
なんとなく乳房が痛む、乳房の一部にしこりができた、乳頭に白い塊(白斑)ができたなど、違和感を感じたら医療機関を受診するようにしてくださいね。

乳管に母乳をためないために気を付けること

きついブラジャーを着用しない
⇒ ブラジャーで締め付けることで、母乳の流れが妨げられてしまいます。

◆卒乳、断乳は突然せず、徐々に行う
⇒ まだまだ母乳がたくさん作られている内に突然授乳をやめてしまうと母乳が残り、それが乳管に溜まってしまいます。徐々に授乳量を減らせば、作られる母乳の量も徐々に減っていくので残りにくいです。

◆授乳の際の赤ちゃんの体勢を毎回同じにしない
⇒ 毎回同じ体勢で授乳をすると、毎回同じ乳管の母乳しか吸われないため他の乳管の母乳が残ってしまいます。

◆血流を良くする
⇒ 母乳は血液でできているため、血流を良くすることで、流れが良くなります。
※赤ちゃんが成長していくと新生児期と比べ、授乳間隔が開いたり、遊び飲みが始まったりします。
すると、母乳が乳管に残り溜まりやすくなるので注意が必要です。

細菌に感染しないために気を付けること乳管に母乳をためないために気を付けるこ

◆細菌が入らないように、乳頭を清潔に保つ
◆免疫力を低下させない

 

乳腺炎予防のために避けた方が良い食べ物

◆揚げ物
◆菓子(特に洋菓子、スナック菓子)
◆ピザ
◆ラーメン
◆パスタなど、高塩分、高脂質、高糖質のもの

乳腺炎予防のために取り入れたい食べ物

◆根菜類(人参、ごぼう、大根など)
◆生姜
◆長ネギ
◆海藻類
◆大豆
◆大豆製品
◆温かい飲み物など、体を温めたり、血流を良くしたりするもの

乳腺炎予防のためのおすすめメニュー

◆具だくさんの温かいスープ
◆温野菜サラダ
◆筑前煮
◆鍋物など、色々な食材を食べられ、体が温まるもの

 

WHO(世界保健機構)では、「高塩分と高脂肪の摂取は、乳腺炎の可能性を高めるという点も含めて、食べ物は乳腺炎に関係していると考えられてはいるが、根拠はまだはっきりしていない」とされています。

つまり、特定の食べ物が、母乳の詰まりや、母乳の質の悪化など、母乳トラブルの直接の原因になるか否かは、断言できないのです。
食事面で乳腺炎を予防するためには、何かを極端に避けたり、たくさん食べるなどして偏食にならず、何でも満遍なくバランス良く食べることが大切です。水分もたくさん(1日1.5~2Lを目安)飲むように意識してください。